
流れと受ける際の注意点をわかりやすく解説【Sugarlink合同会社】

はじめに
高齢者の介護を支える「介護保険制度」。
その中で、要介護度を決定するために実施されるのが「認定調査」です。
「どんな人が来て、何を聞かれるの?」「どう準備すればいい?」といった疑問にお応えすべく、今回は介護保険認定調査の全体像をわかりやすくご紹介します。
認定調査とは?
介護保険のサービスを受けるには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。
この認定のために行われるのが「認定調査」です。市区町村から委託を受けた調査員(主に介護支援専門員や看護師など)が、ご本人の生活状況や心身の状態について聞き取りを行います。
調査の流れ
- 申請(本人または家族、市町村窓口)
- 原則として本人または家族が申請。ケアマネジャーが代行する場合もあります。
- 調査日時の決定
- 市区町村や委託調査機関から連絡があります。自宅・施設・病院等で実施されます。
- 認定調査の実施(訪問)
- 所要時間:約30~60分
- 主な項目:歩行・排泄・食事などのADL(生活動作)や認知機能・精神状態など。
- 主治医意見書の提出
- かかりつけ医が心身の状況について意見書を作成。
- 介護認定審査会での判定
- 調査結果と医師意見書をもとに「要支援1~2」「要介護1~5」または「非該当」を判定。
- 結果通知(原則30日以内)
調査時に聞かれること(例)
- トイレは一人で行けますか?
- 食事は自分で食べていますか?
- 薬の管理は誰がしていますか?
- 最近、物忘れが増えたと感じますか?
- 興奮したり怒りっぽくなったことはありますか?
※質問には正直に、普段通りの様子を伝えることが大切です。
認定調査を受ける際の注意点
✅ 介護している家族が同席することが望ましい
本人がうまく説明できないこともあるため、実際の介護状況を補足して伝えましょう。
✅ 調査の内容を「良く見せよう」としすぎない
必要な介護サービスが受けられなくなるリスクがあります。普段の様子を正確に伝えましょう。
✅ 必要な道具や補助具を使っているなら、当日も使うこと
普段と違う状態で調査を受けると、実態に合わない認定が下される可能性があります。
✅ 認知症の症状がある場合は、普段の言動や行動例を具体的に伝える
例えば、「財布を隠してしまって探し続ける」「夜間に徘徊しようとする」など。
おわりに
認定調査は、介護サービスの入口となる大切なプロセスです。
ご本人のためにも、実態に即した情報を正しく伝えることが、必要な支援を受けるための第一歩になります。
私たちSugarlink合同会社では、市町村からの委託により多数の認定調査を行っており、ご本人やご家族の安心につながる丁寧な対応を心がけています。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。