相談先・手続き・利用の流れをわかりやすく解説
はじめに
「そろそろ介護サービスを使いたいけど、どうしたらいいのかわからない」
「誰に相談すればいいの?どこに電話すればいいの?」
そんな不安や疑問を持つ高齢者の方やご家族のために、介護保険の利用方法を、やさしい言葉で順を追って説明します。
ステップ①:まずは「地域包括支援センター」に相談
介護保険の入り口は、各市町村にある「地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんせんたー)」です。
ここでは、
- 介護の悩み
- 日常生活での不安
- 介護保険の申請方法 など
を無料で相談できます。
📞 お近くのセンターの電話番号は、市役所や町役場に問い合わせると教えてもらえます。
ステップ②:市区町村の窓口で「要介護認定」を申請
介護保険を利用するには、まず「要介護認定(ようかいごにんてい)」という手続きを受ける必要があります。
■ 申請先:
お住まいの市区町村の「介護保険課」などの窓口
※地域包括支援センターで代わりに申請してくれることもあります
■ 必要なもの:
- 本人の健康保険証(介護保険証)
- 認印(シャチハタ以外)
ステップ③:訪問調査と医師の意見書
市から調査員が自宅や入院先を訪ねてきて、「日常生活の困りごと」などについてお話を聞かれます。これが「認定調査」です。
あわせて、かかりつけ医の先生にも「主治医意見書」を書いてもらいます。
ステップ④:介護度の決定
調査の結果や医師の意見をもとに、専門家が集まって「どれくらいの介護が必要か(=要介護度)」を決定します。
判定には以下の7段階があります:
- 要支援1・2(比較的元気な人向けの軽い支援)
- 要介護1〜5(重度の人まで段階的に分かれます)
ステップ⑤:ケアマネジャーと一緒にプランを作成
要支援・要介護に認定されたら、ケアマネジャーなどの介護の専門家が担当になります。
一人ひとりに合った「ケアプラン(介護サービスの計画)」を作ってくれます。
ステップ⑥:いよいよ介護サービスの利用スタート!
ケアプランに基づいて、いよいよ介護サービスが始まります。
たとえばこんなサービスが利用できます:
- 訪問介護(ヘルパーさんがお手伝い)
- デイサービス(施設での入浴・リハビリ・食事など)
- 福祉用具のレンタルや住宅改修
※費用の1割〜3割を自己負担(所得に応じて)
よくある質問Q&A
Q. 認定までにどのくらい時間がかかるの?
→ 原則として申請から30日以内に結果が通知されます。
Q. 一度サービスを受けたら変更できないの?
→ 状況が変われば、ケアマネジャーと相談してプラン変更できます。
Q. お金が不安…利用料は高い?
→ 所得が低い方は「負担限度額認定証」を申請すれば、自己負担額が軽減される場合もあります。
おわりに
介護保険の制度は、少し複雑に見えるかもしれませんが、相談先さえわかれば、専門の人たちがしっかりサポートしてくれます。
Sugarlink合同会社では、介護保険認定調査の業務に携わる立場から、
「申請の流れがわからない」
「誰に頼ればいいのか不安」
といった方のために、無料相談も行っています。お気軽にご相談ください。